HSPについて知る研修
組織への支援について
心の安全基地 “cocoan” では、HSPという概念をテーマに、労使間の仲裁を行うサポートをしています。
HSPと非HSPには、目に見えない隔たりがあります。
それは感受性における “センサー数” です。
10個のセンサー数の人と、10,000個のセンサー数の人では、ものごとを感じている世界は大きく異なります。
その差による意識の違いを労使間で放置していると(具体的な現場としては上司と部下間)離職率が高まります。
従業員を定着させていきたい。
ここに私の(センサー数の多さを理解してもらえる)居場所はない。
HSPと非HSPの間には、こうした深い溝が生まれています。
cocoanでは、研修、講演、コンサルティングなどを通して、こうした歯車が合わない労使間の仲裁を行うサポートを請け負っています。
職場内不和の解決
〜感受性の視点を活かす〜
どうして言ったことをやってくれないんだ?
とにかく納期を守ればいいんだ!
休み多すぎじゃないか。健康管理をしっかりしてもらいたいものだ。
どうしてそれをやれと言ってくるんだ?
どれからやったらいいか分からないんだ!
休んでばかりで申し訳ない。頭では仕事したいのに体が重くて無理‥‥
* * *
円滑に物事が進まない要因はさまざまですが、上記のような食い違いが職場内では起きています。
- 気にしなくても良いことは気にしない。
- 指示されたことを卒なく効率よくこなす。
それができる人だけで組織が構成されているわけではありません。
クリニックHSP外来へ来院される方は、感受性の高さゆえに、気になくても良い些細なことまで “気になって” しまうのです。
「気にするな」から視座を上げる
「気にする」と「気になる」には、じつは雲泥の差があります。
「気にする」というのは、意図的に目の前の対象に意識を向けることです。
一方「気になる」は、意識しなくても勝手に対象のことを考えてしまうことです。
この「気になる」という視点がわからないままだと「気にするな」という言葉しか出てきません。
感受性は誰しも持つものですが、その度合いや濃淡は人それぞれです。
冒頭にもお伝えした通り、その差は最大1,000倍ぐらいあることが確認されています。
感受性の違いに気づき、その多様性を理解できると、なぜコミュニケーション齟齬が起こっているのかが自然と見えてきます。
個人と組織の両輪で紡ぐ “多様性”
私が勤務するクリニックHSP外来では働く人、個人と対話しています。
しかし、どれだけ個人が変わっても、組織や職場の体質が変わらなければ、HSPと非HSPが協働できる環境は実現しません。
スキルの高い人ほど自身の感受性を尊重してくれる組織に属すことを好みます。
働き手不足の昨今、多様性を尊重する盤石な組織を形成するには「組織に適応できないやつは辞めればいい」という企業文化のアップデートが求められます。
そんな背景から、心の安全基地 “cocoan” では、約5年にわたるクリニック臨床・対話データと効果を基に、組織への研修機会を広げています。
心・カラダ・神経の3つのアプローチを組み合わせることで、職場内で起こるコミュニケーション齟齬の根本原因を特定し、解決に向けたサポートをしています。
まずは認識の違いを知ることから
労使間では、下記のような「認識の違い」があります。
- 膨大なコストをかけて採用した人材が数ヶ月で辞めていく(離職率が高い、定着率が低い)部や課がある組織
- 部下と円滑なコミュニケーションをしたいが、その方法がわからない管理職
- 些細なことで仕事を休む部下を教育する担当の方
- 社員とゆっくり話したいが、業務過多などでその時間が取れない
- 社員のことを理解したいけれど、理解がどうしてもできなくて苦慮している
- 部下とどう接していいかがわからない。自分が話すたびに嫌厭される
- 個人を尊重したいけれど、会社の体制や規則によって阻まれている
- 細かいことに気づくので完成度は高いが、スピードが遅く評価されない
- 指示されたことが多すぎて理解できないまま、仕事が中途半端になってしまう
- 周囲の雰囲気や音などが気になって体調を崩してしまう
- 自分には関係ない刺激や情報を拾ってしまって、目先の業務に集中できない
- 上司や同僚と分かり合えない、自分の意見や気持ちをうまく伝えられない
- 意識せずとも涙が溢れたり、パニック発作が起こったり、倦怠感が出てしんどい
- 仕事への思いは強いけれど、会社の評価にならずに納得できない
* * *
コミュニケーション改善の扉は「認識の違いを知る」ことにあります。
現状を正確に把握できなければ、具体的にどう実践すべきかも見えてこないからです。
効率や結果重視の組織文化を見直し、“閉める” から “緩める” ことで組織全体のパフォーマンスを上げる道を提案していきます。
研修の構成
ご依頼いただく組織の担当者さまに、しっかりヒヤリングさせていただきます。
ヒヤリング後、実際に効果が認められた臨床事例を基に研修内容を構成します。
研修では、ヒヤリングで出てきた1つの事例もしくは、ご参加の方から出てきた事例を取り上げ、感受性の違いを明らかにします。
“自分ごと”として捉えていただくことで、普段の業務の中でも意識しやすくなり、より早い変化をもたらします。
参加者全員で「根本原因を特定し、具体的な対処法を見出す」ための対話を重ねていきます。
上意下達のコミュニケーションではなく、職場の空気感や体制などの “今” に改めて光を当て、どう改善すれば良いのかを一緒に考えていきます。
研修バリエーション
cocoan研修では、組織のニーズに対して柔軟にお応えしていきます。
下記のようなバリエーションを取り揃えています。
- 1~5人の少人数制の手厚い研修(個人サポート寄り)
- 6~50名未満の90分研修+午後 個別相談
- 50名以上の場合は講演スタイル+課/部内間仲裁
など、対面、オンラインともに対応可能です。

研修では知識を提供する部分もありますが、それよりも “対話” を重視します。
ただ、対話する文化のなかった組織で、いきなり「当事者同士で対話してください」と言われても難しいと思います。
その場合は、講師が仲介しながら対話の機会も育んでいきます。
ご相談、調整は柔軟に行えますので、お問合せの際にリクエストいただけると幸いです。
まずはご相談ください
職場の状況に合わせて研修/講演内容を構成します。
cocoan主宰の宇賀神はこれまで、
- “気になる” の仕組み
- 感受性の高さの活かし方と臨床事例
- 繊細な子どもへの支援
などをテーマにした研修/講演を実施し、大きな反響をいただいてきました。
HSP概念の説明にとどまらず、感受性をどのように捉え、活かし、職場課題を解決していくのかまでをカバーしています。
クリニックHSP外来では、18歳以上の大学生から60代の経営者まで4,000件以上の臨床データがあります。
その蓄積を基にさまざまな世代、組織環境、状況における現状の改善をサポートします。

ご希望の際は、まず下記へご連絡ください。
お打ち合わせ日程を調整します。
研修のご感想
感受性の高い人が人口全体の2〜3割というご説明があったように、HSCと思われる子どもはたくさんいて、本人にとって過多な刺激と折り合いをつけながら過ごしていることを改めて感じました。折り合いをつけてためこんでしまい不登校や不適応になってしまうというお話に教員としてできることを具体的に教えていただくことができました。今後の教育活動に活かしていきたいと思います。
HSPについて、インターネットで得たレベルの情報しか知りませんでしたが、どんな人のことを指すのか、どんな困り感があるのかを知ることができ、今後、児童や保護者と付き合っていく中で大変参考になるお話でした。また、宇賀神先生がお話されていた協働調整という言葉が大変印象に残り、まずは自分の心が緩んでいる状態で相手に接することの大切さがわかりました。本日はありがとうございました。
通級指導教室を担当しています。通級という1対1の環境の中で、教員に対して特に責任感の強いお子さんが自分の思いを吐露してくれることがあり、どうしていきたいかを一緒に考えていくことができました。しかし、なかなか自分で自分の思いを表現しきれない、言語化できない子がいるということを前提に、寄り添っていけるような教員でありたいと思いました。今日は、先生のゆったりとしたお話の仕方で、私自身も安心してお話を聞くことができました。ありがとうございました。
講師の先生の「自分自身が緩んでいないと、協働調整はできない」という言葉が心に残りました。子どもと向き合う前に、日々取り組んでいきたいと思います。そして、子どもの細やかな表情や体の強張り、しぐさを丁寧に見とれる余裕を作っていくことで、寄り添った配慮や支援ができる教員になっていきたいと思いました。奥にある腎臓をいたわる(周りの神経を緩める)ワーク以外にも、できそうなワークがありましたら、また教えていただきたいです。本日は、ありがとうございました。
非常に勉強になりました。HSPという言葉を知ってからここ数年は本や新聞記事から情報を得て本日の研修を受講させていただきました。宇賀神先生が自己紹介の中で話されていたエピソードも親近感がわくほどで、お話される言葉一つ一つを記録に残しておこうと思いました。事例で紹介されていたケースはまさに自分自身に当てはまることも多く、神妙な気持ちで聞かせていただきました。教員の事例を取り上げていただきありがとうございました。
子どもや保護者への言葉かけや、接し方も教員として大切であることはもちろんですが、自分自身が力を上手く抜いた状態で接することでよい雰囲気が伝わることを知りました。振り返ってみると、力が入った状態で話していたことも多々あったなと思いました。
昨今の話題HSPの認識が主観的であることも頭に入れて知識を増やしていこうと思います。また、科学的根拠に基づく文献をご紹介いただいたり、概念をご講義いただいたりしたことで、偏った知識や思い込みをしないよう気をつけて過ごしていこうと思います。感受性の幅が人それぞれ違うことを知ることが大切であると気づかせていただき、ありがたかったです。本日は貴重なお話をわかりやすくご講義いただき、ありがとうございました。
カウンセラーとして仕事していますが、保護者から「うちの子HSPなので」と相談を受けることもあります。 今日の先生の思い出には自分もほぼ重なる部分があったので同じ思いをしている人がたくさんいるということに 改めて気づかされました。
HSPだから行事参加しない、教室に入れない、できなくてもしかたない、ではなく、つらい気持ちを分かってあげながらも、自己を認める気持ちを育てて行きたいと思います。そのためには、今日、先生から教えていただいた「すごくしんどくなる前」の声掛けや 寄り添いが大切だと思います。 学級経営にもつながる部分 なので大切にしていきたいと思います。 今日はありがとうございました。
今、取り上げられることの増えてきたHSPについて客観的な学びを得ることができてよかったです。特に宇賀神先生の話で上がっていた「どれだけやっても減らない感情は本当の感情ではない」という言葉にハッとさせられました。実際保護者の話を傾聴する中で、この言葉のことを感じる場面があり、あの時、もしかしたら保護者の方自身も気づかれていない感情があったのではないか、と振り返ることができました。現在支援教育コーディネーターとして繊細な保護者や生徒と関わる機会が増えたこともあり、今日の学びで得たことを自身の力として般化できればと思います。貴重なお話をありがとうございました。
日々時間に追われて、同じ方向へ向かって一斉に走り続けている教員達にとって、そっと草むらの影から「いや、そっちではないよ、一度とまってみたら。こっちだよ。」と語りかけてくれるような、小さな妖精さんに出会えたような、そんな一瞬にして「何か小さな接触であったけど、確実に心に残っている」。先生からのお話を聞きながら、そんな時間を過ごせてとても幸せでした。これから活かして行きたいです。貴重な研修の機会を設けていただき、ありがとうございました。
これまでHSP、HSCに関して持っていた知識はいわゆる社会一般的に広まってきた表面的な知識だったと思いました。チェックリストなどもネット上ではいろいろ出回っているので、やや流行り的な捉えもあるかもしれないとも感じていました。しかし、今回理論的なお話から丁寧にしてくださったのでこれまでの捉えから抜け出せたと思います。
安心感の醸成は臓器の周りに集中して起こること、そこへの働きかけのワークや、支援者がまず心と神経を整えることで労る声掛けができることなど具体的な支援に結び付けられると思いました。子どもが刺激を受け取りすぎて辛くてもそれに気付けない、言語化できない状態を手前で察知できるように、自分を整えてこれから笑顔で向き合っていきたいと思います。ありがとうございました。
HSPは診断名でも病名でもなく、そのような傾向があるということがわかりました。HSPは人によって様々であり、どの状態のときどのような症状が出るのかが、わかる一つの視点になることがわかりました。人は我慢の限界に達すると、脳が閉鎖してしまうという所は、HSPに限らず誰でも起こり得ることであると感じました。その中で、HSP傾向の方は、そのような状態になりやすいのではないかと思います。新たなことがたくさん学べる研修となりました。
講師の先生のお話を聞き、自分が大切にしてきたものをこのまま継続して行ってよいという安心感を得ました。今回の研修を通して、相手に寄り添う、そのためにゆったりとした時間をつくること。気付きを言語化して共有することの大切さを改めて気付く機会となりました。よい時間をいただき、ありがとうございました。
