会うことの効能

なぜ、私が「会う会」に
こだわるようになったのか?

その理由をもう少し
具体的にお伝えします。

これは教育ビジネスに携わる
すべての人にとって、有益な
確認作業になると思います。

・認知バイアスの軽減
・ミラーニューロンの有効化
・エネルギーの循環

です。

1つずつ簡単に説明しますね。

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会うことの効用:その1
認知バイアスの軽減

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バイアスがかかるとか、
よく表現されますね。

客観的な判断や評価とは
異なる捉え方をするときに
使われる言葉ですね。

偏った判断です。

例えば「親バカ」とかは
「身内バイアス」がかかることを
指すのだと思います。

どうしても、ひいき目に見ますよね。

あばたもえくぼ、もそうですね^^

自分の会社の製品をよく言うのも
「従業員バイアス」がかかっていると
言うことができると思います。

外の情報に対して、
自分の信念をサポートする内容だけ
選択的に受け取ったり、歪ませて
解釈し受け取ることもあります。

これを脳科学では

確証バイアス

とか、

毛様体賦活系
もうようたいふかつけい

などと表現されています。

この認知バイアスのなかでも
もっとも恐ろしいのが、

「自分は大丈夫」という
「正常性バイアス」です。

私に限っては大丈夫バイアス、
と言ってもいいかもしれません。

自分にとって都合のわるい情報を
無視したり過小評価したりしてしまう
認知バイアスです。

自分以外のものは客観的に見えても
自分のこと『だけ』はバイアスが
かかり、真実が伝わらない
仕組みになっています。

例えば、目の前の人が鼻くそを
ほじっていたとします。

なんだこいつ、汚い奴だな
と思いますよね。

でも、その行為をあなたは
平気でやり、しかもそれを認識すら
していなかったりします。

私はそんなことをしません。

という気持ちの強い人ほど
正常性バイアスが強くかかっている
人とみて、まず間違いありません。

認知バイアス。

すべての教育現場、
コミュニケーションの現場で
この問題が生じています。

どれだけすばらしいカリキュラム、
教材、インストラクションを
用意しても、このバイアスは
乗り越えられないのです。

認知バイアスの軽減には
「相互のやりとり」が
不可欠になります。

受け取った内容を伝え返しする。

この地道な反復作業が
ブレイクスルーへの
起爆剤になります。

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会うことの効用:その2
ミラーニューロンの有効化

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2つ目に重要なのが、この
ミラーニューロンの影響です。

脳内では一定の周波数が
発信されています。

その周波数は伝染していきます。

試しに誰か、家族や愛する人と、
側頭部をくっつけてみてください。

すぐに共振共鳴する「何か」を
感じ取っていただけると思います。

顕在意識では認識できない領域で
この交信作業が自動的に
行われています。

変わりたければ環境を変えろ。

これは決定的要因です。

・住む環境
・付き合う人
・着る服
・買うもの
・食べるもの
・見るもの聴くもの

すべて影響されています。

何かをマスター(習熟)するには
その体現者と同じ空気を吸え

というのも真実です。

同じ場に居合わせることで
その先生の脳の波形に、同調
していくことができるからです。

知識や技術や、その習得のための
実践はもちろん大切です。

でもそれ以上に大きな要因として
このミラーニューロンの影響が
存在すると感じています。

コアとともに生きる、稼ぐ、導く
そんな人生を体現している人と
集うことで、

互いに学習者として学び合い、

学習者の当たり前
学習者の目つき
学習者の意識

に変革を起こしていくのです。

これがミラーニューロンを考慮した
会うことの意味です。

もちろんデジタルデバイスでも
ある程度の効果はあります。

先生の音声教材や動画教材に
何度も触れるなどですね。

でもやっぱり「生」には
かなわないですよね。

それは大好きなミュージシャンとの
つながり方を比較しても直感的に
理解していただけると思います。

ライブが最強です。

ミラーニューロンの有効化。

目には見えないけど、これが
決定的要因な処方箋だと
私は感じています。

与えられている時間は有限です。

だからあとは、密度を高めるしか
経験値を加速させる道はありません。

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会うことの効用:その3
エネルギーの循環

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人は五感を通して決めたものしか
行動できないと感じています。

行動→失敗→改善

のサイクルを回す人だけが
人生のらせん階段を上ります。

でも、めんどうですよね。

どうしても二の足を
踏んでしまいますよね。

だから必要となるのが、

・知恵のエネルギー
・感情のエネルギー
・決断のエネルギー

です。

行動しようと思えるにあたる十分な
知恵のエネルギーが必要です。

行動のガソリンといえる
感情のエネルギーを潤沢に
する必要があります。

そして、承認欲求を満たして
もらえる場があってこそ、
決断のエネルギーは高まります。

リアルに会う場には、この
知恵・感情・決断のエネルギーが
満ち満ちています。

この3つのエネルギーを高めて
いくことで人としての器が
大きくなっていきます。

デジタルに変換されるとき、
エネルギーはスカスカになります。

そんな情報をいくら集めても
私たちの行動や習慣を変えては
いけないです。

なぜなら、

・認知バイアス
・ミラーニューロン
・エネルギーの循環

という3つの壁を
越えられないからです。

以上、私が「会う会」に
こだわるようになった理由です。

  *   *   *

もちろん、会う以外は
いっさい情報提供は行わない
というつもりはありません。

実際、月一で会えたとしても
生活に占める割合は1%ぐらいしか
満たせません。

1対100では勝てません。

古い習慣を手放して
新しい習慣を取り入れていくには
会うとき以外の能動的な営みが
大切になります。

そのためのコンテンツはしっかり
オンラインで提供していきます。

そういう意味では、
オンラインとオフラインの
ハイブリッドと言えるかもしれません。

でもあくまでも生命線は
会う会にあると確信しています。

これを放置すると、
進化、成長、感謝の流れは
止まり、そして後退すると思います。